今週の言葉63 -安藤百福-
「考えて考えて考え抜け。考え抜いたその果てにひと筋の光が見えてくるのだ。」
本当の新製品を作るべく考えて考えて考え抜いていきましょう。
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今年は安藤百福さんの生誕百年に当たるそうでして、特番なんかもちょろちょろと見ます。知っている人は知っていると思いますが、彼は世界初のインスタントラーメン(皆さんおなじみチキンラーメンとカップヌードルです)の開発者で日清食品(株)の創業者でもあります(安藤百福生誕100年記念カップヌードルなるものも発売されているそうです)。
安藤百福さん、22歳でメリヤス販売の会社を設立し日本から製品を仕入れて台湾で売り、大成功を収めていましたが、太平洋戦争が始まると彼の人生は大きく狂ってきます。最初は共同経営を始めた軍用機のエンジン部品製造の会社でのことでした。工場に割り振られた軍用物資を横流ししているという、まったく身に覚えのない濡れ衣を着せられ憲兵に逮捕されます。拘束され、暴行を毎日加えられます。出された食事は粗末で、洗っていない食器からは異臭が漂い、とても食べられたものではないのですが、飢えているいじょうそれを食べなければなりません。知り合いの陸軍中将の助けによりようやく救出された時に彼は衰弱して歩くことも容易でなかったそうです。この人間にとってどれだけ食が大切なものか骨身に染みた経験が後の彼の人生に影響します。
「日本の復興は食から」──そう強く思った安藤百福さんは、終戦後、製塩業や加工食品の輸出入などの事業を立ち上げながら「国民栄養科学研究所」を設立し、栄養食品の開発に乗り出しました。そして仕事で足を運んだ厚生省で、アメリカの余剰小麦を使って、粉食のパンやビスケットを奨励している場面に出会います。「同じ小麦を使うなら東洋には麺がある。なぜに麺を奨励しないのか?」。この疑問が後のインスタントラーメンの開発へと繋がります。事業はいずれも成功し、その後、請われるままに大阪の信用組合の理事長になるのですが、この経営が破綻。事業を整理すると一文無しになってしまいます。
そこでめげないところが安藤百福氏のすごいところです。「失ったのは財産だけじゃないか。その分だけ経験が血や肉となって身に付いたと思えばいい」。彼は、自宅の庭に10平方メートルに満たない小屋を作ります。ささやかな研究所です。ここでインスタントラーメンの開発を開始しました。朝5時に起きて小屋に閉じこもり、夜の1時、2時まで研究。睡眠時間1日4時間の生活を1年間休みなく続けたそうです。そんな中で奥さんがてんぷらを揚げているを見て、麺を脂で揚げるという方法を思いつきます(このエピソードは結構TVで紹介されています)。彼がチキンラーメンを開発した研究小屋は、大阪「インスタントラーメン発明記念館」に再現されているそうです。
さて、そんな彼は若い人にこうはっぱをかけたといいます。「考えて考えて考え抜け。考え抜いたその果てにひと筋の光が見えてくるのだ」、と。小さな研究小屋で安藤は考えが浮かぶとそれをメモし、壁に貼り付けます。壁はそんなメモでいっぱいになる。そのメモを見ながらまたさらに考え、実際に試して検証する。その気の遠くなるような繰り返し。発明とは前例のない挑戦です。答えが出る公式など存在しない。試行錯誤の果てに自分で見つけるしかないのだ。
本当の新製品、本当の発明、本当の開発というのは世の中に無いもの、常識に囚われていないものです。そんなものが簡単にできる訳がありません。しかし、この競争の厳しい世の中、簡単に真似できるような開発品では競争に勝つことは出来ません。本当の新製品を作るべく考えて考えて考え抜いていきましょう。
*参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E7%99%BE%E7%A6%8F
http://goethe.nikkei.co.jp/human/100311/
http://meigen-shu.info/?eid=29
http://quote.qooin.com/maxim/ando-momofuku.html
安藤百福に関連するものを調べましょう

本当の新製品を作るべく考えて考えて考え抜いていきましょう。
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今年は安藤百福さんの生誕百年に当たるそうでして、特番なんかもちょろちょろと見ます。知っている人は知っていると思いますが、彼は世界初のインスタントラーメン(皆さんおなじみチキンラーメンとカップヌードルです)の開発者で日清食品(株)の創業者でもあります(安藤百福生誕100年記念カップヌードルなるものも発売されているそうです)。
安藤百福さん、22歳でメリヤス販売の会社を設立し日本から製品を仕入れて台湾で売り、大成功を収めていましたが、太平洋戦争が始まると彼の人生は大きく狂ってきます。最初は共同経営を始めた軍用機のエンジン部品製造の会社でのことでした。工場に割り振られた軍用物資を横流ししているという、まったく身に覚えのない濡れ衣を着せられ憲兵に逮捕されます。拘束され、暴行を毎日加えられます。出された食事は粗末で、洗っていない食器からは異臭が漂い、とても食べられたものではないのですが、飢えているいじょうそれを食べなければなりません。知り合いの陸軍中将の助けによりようやく救出された時に彼は衰弱して歩くことも容易でなかったそうです。この人間にとってどれだけ食が大切なものか骨身に染みた経験が後の彼の人生に影響します。
「日本の復興は食から」──そう強く思った安藤百福さんは、終戦後、製塩業や加工食品の輸出入などの事業を立ち上げながら「国民栄養科学研究所」を設立し、栄養食品の開発に乗り出しました。そして仕事で足を運んだ厚生省で、アメリカの余剰小麦を使って、粉食のパンやビスケットを奨励している場面に出会います。「同じ小麦を使うなら東洋には麺がある。なぜに麺を奨励しないのか?」。この疑問が後のインスタントラーメンの開発へと繋がります。事業はいずれも成功し、その後、請われるままに大阪の信用組合の理事長になるのですが、この経営が破綻。事業を整理すると一文無しになってしまいます。
そこでめげないところが安藤百福氏のすごいところです。「失ったのは財産だけじゃないか。その分だけ経験が血や肉となって身に付いたと思えばいい」。彼は、自宅の庭に10平方メートルに満たない小屋を作ります。ささやかな研究所です。ここでインスタントラーメンの開発を開始しました。朝5時に起きて小屋に閉じこもり、夜の1時、2時まで研究。睡眠時間1日4時間の生活を1年間休みなく続けたそうです。そんな中で奥さんがてんぷらを揚げているを見て、麺を脂で揚げるという方法を思いつきます(このエピソードは結構TVで紹介されています)。彼がチキンラーメンを開発した研究小屋は、大阪「インスタントラーメン発明記念館」に再現されているそうです。
さて、そんな彼は若い人にこうはっぱをかけたといいます。「考えて考えて考え抜け。考え抜いたその果てにひと筋の光が見えてくるのだ」、と。小さな研究小屋で安藤は考えが浮かぶとそれをメモし、壁に貼り付けます。壁はそんなメモでいっぱいになる。そのメモを見ながらまたさらに考え、実際に試して検証する。その気の遠くなるような繰り返し。発明とは前例のない挑戦です。答えが出る公式など存在しない。試行錯誤の果てに自分で見つけるしかないのだ。
本当の新製品、本当の発明、本当の開発というのは世の中に無いもの、常識に囚われていないものです。そんなものが簡単にできる訳がありません。しかし、この競争の厳しい世の中、簡単に真似できるような開発品では競争に勝つことは出来ません。本当の新製品を作るべく考えて考えて考え抜いていきましょう。
*参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E7%99%BE%E7%A6%8F
http://goethe.nikkei.co.jp/human/100311/
http://meigen-shu.info/?eid=29
http://quote.qooin.com/maxim/ando-momofuku.html
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そう、安藤百福さんこそ、リアルアンパンマンその人なのだ。この安藤百福さんもまた戦争体験者であり、『食の仕事は、世の中に幸福を生む「聖職」である。』という信念のもと、インスタントラーメンを生み出した。アンパンマンが生まれた背景と全く同じで ...
4月21日(水)の夜に新横浜ラーメン博物館の麺翁 百福亭に行きました。即席麺を開発した日清食品の故・安藤百福氏の生誕100周年を記念して2010年4月20日?5月16日までの約1ヶ月の期間限定店舗となっています。 ちなみに麺翁 百福亭の店舗ですが、大阪府池田 ...
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おもてには日清の創業者、安藤百福さんの銅像が建ってます。手にはチキンラーメン、土台はカップヌードル、どちらも安藤さんが開発したものなんだそうですよ。入場無料。 カップヌードルの仕組み館内はチキンラーメンとカップヌードルができるまでの歴史 ...
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