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仕事に役立つ統計学の教え

今週は「仕事に役立つ統計学の教え」という本を読んでいました。タイトルには「仕事」とざっくりと書いてますが、主に営業職に向けて書かれた内容でした。飛び込み営業をしたときの成功率はどのくらいあるのか、標準偏差の面から見た時に客先がその商品に興味を持つ割合はどのくらいか等、結構話としては面白かったです。

統計学の教科書というよりも初心者向けの入門書として、あるいは単に読み物として読む分に面白い本だと思いました。


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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

「破綻──バイオ企業・林原の真実 」

先週は「破綻──バイオ企業・林原の真実 」という本を読んでいました。内容はタイトル通り世界的優良企業「林原」が、なぜ突然破たんしたのかについて元専務の林原 靖氏が会社側の立場から書かれた本です。

実際、典型的研究開発型企業として、トレハロースやインターフェロンの独自技術による実用化に代表されるように、世界的に“オンリーワン”の製品群を持ち、黒字経営を続けていた同社がいきなり会社更生法を申請するというのは摩訶不思議なことで、この本を読んで多少状況は分かりましたが、やっぱりよく分かりませんでした。

要は銀行が追加融資をしなかったので、キャッシュフローが回らずに黒字倒産をしたのですが、メインとサブの中国銀行と住友信託銀行がなぜそういう行動に走ったのか?業績が悪いなら分かるけれど、当時の林原はトレハロースが売れまくっていて、継続的に売り上げも利益も上がっていました。

もう一つは粉飾決済をしており実際は債務超過だったということが言われています。粉飾決済については実際にそういう部分はあった(非上場企業なので経理処理がいい加減)そうですが、それにしても債務超過だったのかどうか?著者は最終的な弁済率が93パーセントであり、そこから考えると債務超過でなかったはず(安い価格で資産を叩き売って借金を返した結果、ほぼ全部借金を返せたのだから、ちゃんとした手順で適正価格で評価すれば借金の額よりも高い額になったはず)、との主張ですが、こういった差し押さえにあった資産は売却時の価格が通常よりもかなり低くなる(不動産投資をする人でそういう競売物件を専門に扱って大きく利益を上げている人もいます)ことを考えると、その主張はあながち外れていないように感じました。

直接自分の仕事にどうこうということはないのですが、会社のあり方や経営としてはいろいろ考えるところがありました。また、大王製紙の井川さんの本でもそうですが、マスコミで報道されている内容と渦中の本人が書いていることは結構乖離しています。この点も、両方の視点から見た状況を比較することが重要だと感じました。これは、仕事でも同様に多方向からの視点は必要だと思います。


テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

大王製紙前会長 井川意高の本

今週は「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」という本を読んでいました。誰の本かはタイトルを見ればわかると思います。

井川意高さんは私と同じ歳なので大王製紙の役員をされている頃から注視していました。社長になってからは特に業界紙のインタビューなどで頻繁に取り上げられていましたので、どういう考えを持って経営に当たっているのかよく読んでいました。従来の業界の慣習に捉われず新しい方法を取り入れること、きちんとマーケティングを行いその数字に基づいて営業戦略を練ること、今後伸びると予想されるおむつなどのヘルスケア部門に軸足を移すこと、その際に製紙業界ではありえないほど広告宣伝費をかけてブランド構築を行ったことなど、経営者としては非常に優れた方だと思います。

この本では、前半部分は冒頭部分を除けば、本人の生い立ちから始まって大王製紙に入りどういう経営をしていったかが記されており、ビジネス書としても面白く読めました(私も彼のように、部下に厳しく当たらなければ)。個人的にはこの部分をもっとふくらませて書いてくれるとありがたいのですが、それでは売れないのでしょうね。後半部分が、世間的に取り上げられている芸能界の誰それと何何したとか、カジノでのバカラの話、検察の調査から逮捕される当たりのはなしです。そこら辺は、半分部すっ飛ばしました。

仕事の関係だけ抜粋して、ビジネス書としてもっと詳しく書いてくれたら良いと思いました(もっとも、それではそんなに売れないかもしれませんが)。



*これは井川さんがブランド戦略で立ち上げたものです。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

原子力年鑑2014

原子力年鑑2014


内容
1957(昭和32)年から日本原子力産業会議(現 日本原子力産業協会)が発行してきた「原子力年鑑」の2014年版。昨年に引き続き、福島原発事故関連の章を設け、国内外の原子力情勢を正確に記録して解説する。





目次


はじめに
編集委員会,執筆者一覧
 
PartⅠ 潮流―内外の原子力動向
 〔潮流・国内編〕再構築されるエネルギー政策―原子力発電の復権なるか―
 〔潮流・海外編〕世界が注目,フクシマのその後 シェールガス登場で新局面のエネルギー情勢 
 
PartⅡ 福島を契機とした原子力発電をめぐる動向
 1.東京電力福島第一原子力発電所―現状と今後の見通し―
 2.原子力被災地の復興(除染/被災者の状況/市町村の状況/中間貯蔵問題/放射線の取り扱い問題)
 3.放射線の安全基準
 4.東京電力福島原子力発電所事故における原子力損害賠償
 5.原子力施設における活断層問題
 
PartⅢ 放射性廃棄物対策と廃止措置
 1.わが国の放射性廃棄物対策の状況
 2.地層処分事業等の国際的な動向
 3.地層処分事業等の国内動向
  1. 高レベル放射性廃棄物等の地層処分
  2. 六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターの操業状況
  3. 研究施設等廃棄物の埋設処分
 4.放射性廃棄物等安全条約の現状
 
PartⅣ 各国・地域の原子力動向
原子力年表〈1895~2013年〉日本と世界の出来事
略語一覧
索 引
1.アジア
  韓国
  朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
  中国
  台湾
  ベトナム
  マレーシア
  タイ
  モンゴル
  パキスタン
  インド
  インドネシア
2.中東
  イラン
  アラブ首長国連邦(UAE)
  ヨルダン
  その他中東諸国の動き
3.オセアニア
  オーストラリア
4.南北米大陸
  アメリカ
  カナダ
  メキシコ
  アルゼンチン
  ブラジル
  キューバ
5.欧州
  欧州連合(EU)
  イギリス
  フランス
  ドイツ
  スウェーデン
  フィンランド
  オランダ
  スイス
  ベルギー
  スペイン
  イタリア
  トルコ
6.ロシア・中東欧諸国
  ロシア
  中東欧諸国
  アルメニア
  カザフスタン
  リトアニア
  ベラルーシ
  ウクライナ
  ブルガリア
  チェコ
  スロバキア
  ハンガリー
  ポーランド
  ルーマニア
  スロベニア/クロアチア
7.アフリカ
  南アフリカ

テーマ : 考えさせられる本
ジャンル : 本・雑誌

なぜ、あの中小企業ばかりに優秀な人材が集まるのか?


なぜ、あの中小企業ばかりに優秀な人材が集まるのか?
お金をかけずにできる、とっておきの採活

定価(税込) 1,470円




著者
常見陽平

内容

中小企業における採用活動は、知名度、予算、採用に携わる人員など、決して恵まれているとは言えない。しかしそれでも優秀な人材は中小企業にも必ず採れる。優秀な人材が採れる企業とそうでない企業、その違いは“お金を使わず知恵を使う”、採用の考え方にあった。そこで本書では中小企業ならではのとっておきの採用テクニックを紹介する。




常見陽平 著者プロフィール


(つねみ ようへい)
1974年生まれ。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒。
1997年にリクルートに入社。とらばーゆ編集部、トヨタ自動車との合弁会社などに在籍。2005年、大手玩具メーカーに転じ、新卒採用を担当。2009年より株式会社クオリティ・オブ・ライフにて、企業の採用活動のコンサルティングや、官庁・自治体が手がける中堅・中小企業の採用活動支援事業、若手人材採用・育成支援事業に関わる。2012年に独立。現在は人材コンサルタント、雇用・労働・キャリア関連の著述家として活動のかたわら、武蔵野美術大学と実践女子大学の非常勤講師、HR総合調査研究所客員研究員も務める。一橋大学大学院社会学研究科修士課程に在籍中。
これまでに大阪府、京都府、福井県、沖縄県などの若年層雇用対策事業に関わるほか、中堅・中小企業の採用支援事業、東京商工会議所などでの中堅・中小企業向けセミナーで講師を経験。中堅・中小企業に対して“お金をかけずに知恵と魂を使った”採用活動のノウハウを伝授している。
著書に『普通に働け』(イースト・プレス)、『「すり減らない」働き方』(青春出版社)、『女子と就活』(共著、中央公論新社)など。

テーマ : ビジネス・起業・経営に役立つ本
ジャンル : 本・雑誌

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中年サラリーマンお父さん

Author:中年サラリーマンお父さん
某メーカー研究所に勤めるサラリーマンです。

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