今週の言葉53?松谷貫司?
「“世界一”が企業を強くする」
自分の強みを理解し、それをのばしていきましょう
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今週は栃木県宇都宮市にある医療機器メーカーのマニーという会社の会長、松谷貫司氏です。同社のメイン商品は「手術針」で、国内シェアは9割、さらに驚くのは、営業利益率で、デフレの勝ち組といわれるユニクロやニトリ、楽天でさえ10%台の中、同社は約40%!にもなります。つまり、売り上げた額の40%近くが利益になるということです。非常にうらやましい限りです。
マニーの商品は、手術針だけではありません。歯医者で、歯の根管治療に使われる「リーマ・ファイル」、現在急増している白内障手術で使う「眼科ナイフ」などがあります。これらの商品は全て針金でできています。針金の材料費は売価の約1%。「原材料費が極めて安いこと」ここに、高収益の秘密の一つがあります。
高収益の秘密のもう一つはその安い原材料に如何に付加価値を付けるかと言うことです。原価率が1%ということは、その特殊な加工技術で価値を100倍にしているということですが、そこで同社では徹底的に“世界一”に拘っています。同社では1万種類もの手術針を揃えているそうですが、その全てが“世界一”の品質を目指してつくられています。わずか数ミリの極小針でも、針先の滑りの良さを徹底追求。さらに、針一本一本、全品を目視でチェックしています。そして、極めつけが年に2回開かれる「世界一か否か会議」。他社製品も分析して、自社製品が世界一かどうかを判断します。そこで認められなければ、発売中止も辞しません。
ではなぜ、世界一の品質を維持できるのか?それは、同社の強みである“針金加工”に徹底的拘っているということが挙げられます。以前、同社は針金加工から脱却しようとしたことがありました。手術用のメス製造に参入したのですが、その時にはカミソリ・メーカーのフェザーが出てきてマニーは敗退しています。なぜ負けたのか?フェザーはカミソリ・メーカーなので、板から切れ味の鋭いナイフを作る技術を持っていたのに対しマニーは針金の技術はあるが、板の技術はないというのが敗因でした。そのとき、松谷さんは自覚します。「我々は針金屋なんだ!」失敗から己を学び、以来、針金加工にこだわり続けて、そこで世界一を目指した結果、上述の様に極めて高収益の企業に変身することができたというわけです。
ビジネスの世界は言うまでもなく、戦いです。現在は戦いの場は世界になっています。その中で勝ち残る為には、自分の強みを生かして自分に有利な戦いをしていかなくてはなりません。強みを生かさなければ勝てないというのは、スポーツとかで勝ち負けを争う経験をした方は良く分かるかと思います。また、これは別段、世界的な競争云々だけでなく日常の業務の中でも同じことです。日常業務をスムーズに進行させて行く為にもどういった方法が良いか、自分の強みを生かした方が有利にことを運ぶことが出来ます。一度自分の強み、弱みが何かを分析した上で強みをのばす工夫をして見ましょう。
*参考URL
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100125.html
http://diamond.jp/series/hara/10001/
自分の強みを理解し、それをのばしていきましょう
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今週は栃木県宇都宮市にある医療機器メーカーのマニーという会社の会長、松谷貫司氏です。同社のメイン商品は「手術針」で、国内シェアは9割、さらに驚くのは、営業利益率で、デフレの勝ち組といわれるユニクロやニトリ、楽天でさえ10%台の中、同社は約40%!にもなります。つまり、売り上げた額の40%近くが利益になるということです。非常にうらやましい限りです。
マニーの商品は、手術針だけではありません。歯医者で、歯の根管治療に使われる「リーマ・ファイル」、現在急増している白内障手術で使う「眼科ナイフ」などがあります。これらの商品は全て針金でできています。針金の材料費は売価の約1%。「原材料費が極めて安いこと」ここに、高収益の秘密の一つがあります。
高収益の秘密のもう一つはその安い原材料に如何に付加価値を付けるかと言うことです。原価率が1%ということは、その特殊な加工技術で価値を100倍にしているということですが、そこで同社では徹底的に“世界一”に拘っています。同社では1万種類もの手術針を揃えているそうですが、その全てが“世界一”の品質を目指してつくられています。わずか数ミリの極小針でも、針先の滑りの良さを徹底追求。さらに、針一本一本、全品を目視でチェックしています。そして、極めつけが年に2回開かれる「世界一か否か会議」。他社製品も分析して、自社製品が世界一かどうかを判断します。そこで認められなければ、発売中止も辞しません。
ではなぜ、世界一の品質を維持できるのか?それは、同社の強みである“針金加工”に徹底的拘っているということが挙げられます。以前、同社は針金加工から脱却しようとしたことがありました。手術用のメス製造に参入したのですが、その時にはカミソリ・メーカーのフェザーが出てきてマニーは敗退しています。なぜ負けたのか?フェザーはカミソリ・メーカーなので、板から切れ味の鋭いナイフを作る技術を持っていたのに対しマニーは針金の技術はあるが、板の技術はないというのが敗因でした。そのとき、松谷さんは自覚します。「我々は針金屋なんだ!」失敗から己を学び、以来、針金加工にこだわり続けて、そこで世界一を目指した結果、上述の様に極めて高収益の企業に変身することができたというわけです。
ビジネスの世界は言うまでもなく、戦いです。現在は戦いの場は世界になっています。その中で勝ち残る為には、自分の強みを生かして自分に有利な戦いをしていかなくてはなりません。強みを生かさなければ勝てないというのは、スポーツとかで勝ち負けを争う経験をした方は良く分かるかと思います。また、これは別段、世界的な競争云々だけでなく日常の業務の中でも同じことです。日常業務をスムーズに進行させて行く為にもどういった方法が良いか、自分の強みを生かした方が有利にことを運ぶことが出来ます。一度自分の強み、弱みが何かを分析した上で強みをのばす工夫をして見ましょう。
*参考URL
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100125.html
http://diamond.jp/series/hara/10001/
社長(松谷貫司)が自分の会社の株を売っている…??意味不明です。今後の業績に不安でもあるのでしょうか?前に会社が出した決算短信で増益率が下がっていたので、100株を残して利益確定をしましたがこのところ下げ幅がものすごいのでチャンスと見てい ...
自分の立場に照らし合わせてみたい 医療機器メーカーのマニー。 ひょっこり顔を出した古い記事。 日経産業新聞2009年1月9日付。 「『世界一』しか狙わない」と見出し。 どんなジャンルであっても通用する考え方でしょう。 ゆえに、ちょっと古い記事でした ...
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