「経済ニュース」はウソをつく!
先週は“日本経済の真相 ~「経済ニュース」はウソをつく!~”という本を読んでいました。著者は元財務官僚の高橋洋一氏で現在は大阪市特別顧問等をされています。サブタイトルの通り、経済ニュースでよく言われている俗論がウソで真実はこうだ、と言う持論を展開されています。
私も経済学は詳しくはないので、この方の主張がどこまで正しいのかは分かりませんが、異常なまでの円高(書かれたのは昨年の民主党時代です)は円を刷れば(=金融緩和をして市場にお金を回せば)は円が下がって日経平均が1万3000円を超えるという主張は、政権交代後のアベノミクスで現実になっています。
また、日本の借金が1000円兆円を超えて財政が破綻するという俗論に対し、負債だけを見るだけでなく資産も考慮に入れ、貸借対照表(バランスシート)で判断しなければならないという主張は極めてまっとうだと思います(この方の主張では日本の資産は650兆円あるので、実質の負債は350兆円、日本のGDP500兆円に対して、そんなに多くはない、とのことです)。経済学の本としは面白く読めました。お薦めです。
さて、この本に関連してですが、ものの見方というのは1方向から見るのではなく、何方向からも見て全体像を把握することが大事です。少なくとも一つの方向に対し反対方向からも見なければなりません。上の日本の借金の話などはその典型でしょう。同じ経済の話では、最近の円安に対し早くも消費財が上がるから生活が圧迫される、さらにはハイパーインフレが起こると言った論調も出だしていますが、円安になったらなったで良い面と悪い面があるのは当たり前の話で、その両方を比較して全体でどちらが良いのか、どの当たりのバランスが良いのか、と言うがポイントなのだと思います。我々の仕事は例えば軽カルの配合を上げていった場合にやはり良いことと悪いことがあるわけでそのバランスをどうって行くか?と言うことですよね。
もう一点はサブタイトルの通り、ニュースは必ずしも真実を伝えていない、と言うことです。マスコミが流す情報は、いわゆる記者クラブで得られた情報の垂れ流しだ、と言う批判があるように、あまりきちんと調査されていないものが多いことや、ニュースが流す側の意図によってバイアスがかかっていることが多いものです。また、情報を流す記者が不勉強なため正確な記述になっていないことも結構あります。科学技術に関する記事などは注意深く見ると結構間違いが多いことが気づくかと思います。従って、ニュースに限らず文献とか特許でもそうですが、それが全体の中のごく一部の情報で全体としては全然違ったりしないか、それが本当に正しいものなのか、ということを考えながら情報には接しなければなりません。
私も経済学は詳しくはないので、この方の主張がどこまで正しいのかは分かりませんが、異常なまでの円高(書かれたのは昨年の民主党時代です)は円を刷れば(=金融緩和をして市場にお金を回せば)は円が下がって日経平均が1万3000円を超えるという主張は、政権交代後のアベノミクスで現実になっています。
また、日本の借金が1000円兆円を超えて財政が破綻するという俗論に対し、負債だけを見るだけでなく資産も考慮に入れ、貸借対照表(バランスシート)で判断しなければならないという主張は極めてまっとうだと思います(この方の主張では日本の資産は650兆円あるので、実質の負債は350兆円、日本のGDP500兆円に対して、そんなに多くはない、とのことです)。経済学の本としは面白く読めました。お薦めです。
さて、この本に関連してですが、ものの見方というのは1方向から見るのではなく、何方向からも見て全体像を把握することが大事です。少なくとも一つの方向に対し反対方向からも見なければなりません。上の日本の借金の話などはその典型でしょう。同じ経済の話では、最近の円安に対し早くも消費財が上がるから生活が圧迫される、さらにはハイパーインフレが起こると言った論調も出だしていますが、円安になったらなったで良い面と悪い面があるのは当たり前の話で、その両方を比較して全体でどちらが良いのか、どの当たりのバランスが良いのか、と言うがポイントなのだと思います。我々の仕事は例えば軽カルの配合を上げていった場合にやはり良いことと悪いことがあるわけでそのバランスをどうって行くか?と言うことですよね。
もう一点はサブタイトルの通り、ニュースは必ずしも真実を伝えていない、と言うことです。マスコミが流す情報は、いわゆる記者クラブで得られた情報の垂れ流しだ、と言う批判があるように、あまりきちんと調査されていないものが多いことや、ニュースが流す側の意図によってバイアスがかかっていることが多いものです。また、情報を流す記者が不勉強なため正確な記述になっていないことも結構あります。科学技術に関する記事などは注意深く見ると結構間違いが多いことが気づくかと思います。従って、ニュースに限らず文献とか特許でもそうですが、それが全体の中のごく一部の情報で全体としては全然違ったりしないか、それが本当に正しいものなのか、ということを考えながら情報には接しなければなりません。
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