今週の言葉39?杉原千畝?
「大したことをしたわけではない 当然のことをしただけです」
“ひと”として”ビジネスマン“として“当然のこと”がさらっとできる人間になりたいですね。
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先日のこと。
人の名前を思い出そうとして思い出せない状況に陥りました(やっぱー年かなー)。あー、あいつ。杉、杉、杉田?、杉山?違うな。あ、杉原千畝!!と言うことで肝心の思い出そうとした人の名前は思い出さなかったんですが、なぜか杉原千畝のことを思い出してしまいました。そんな訳で(何がそんな訳やら)今回は杉原千畝さんです。図書館に行って「六千人の命のビザ」(杉原幸子著)を借りて久しぶりに読み返してみました(昔買った本は行方不明です。たぶんかみさんの実家にあるのかな?結構私の本がかみさんの実家の本棚に並んでいたりして)。
一時国会でも取り上げられましたし、TVドラマにもなったりしているので(最近は子供向けの偉人伝にも大体入っています)ご存知の方も多いかもしれませんが、第二次大戦中リトアニアの領事館に勤めていた際、外務省の命令に反してユダヤ人が亡命できるようにビザを発給。ナチス政権下のドイツによる迫害を受けていたおよそ6,000人*1にのぼるユダヤ人を救ったことで知られている方です。しかし戦後は外務省を辞めさせられ(公式にはこのビザ発給の件の責任を取らされたからでは無いということになっています)、職を転々とします。幸子夫人によると「本人はビザを発給することに対し責任を取らされることは覚悟していた様だ」とのことですが、やはり内心は辛いものがあったことは推測にたえません。ただし、その後彼のおかげで命を救われたユダヤ人たちの活動によりイスラエルから勲章を頂いたりエルサレムの丘に顕彰碑が建てられたりすることで彼の功績が国内でも認められ、生誕百周年に当たる2000年に、外務省は彼の業績をたたえる顕彰プレートを外交史料館に設置しています。その様な中で、彼に対する取材も増えていきますが、その中での言葉の一つがこれです。「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。 しかし 私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることはできなかった。 大したことをしたわけではない。 当然のことをしただけです。」
さて、彼の言う“当然のこと”とは“ひと”として“当然”のことだと思われます。“困っている人がいれば手助けをする””他人をだまさない”等、我々も“ひと”として当たり前のことは当たり前に出来るようになりたいものです。また、人はそれぞれ様々な顔があります。私ですと、会社では“上司”“部下”として、家では“夫”“父親”でしょうか。それぞれに行うべき“当然のこと”があります。皆さんもそうだと思います。さらに、仕事の場では”会社員“”ビジネスマン“あるいは”研究者”として行うべき“当然のこと”があります。それぞれの場面において、“当然のこと”がさらっとできる人間になりたいものですね。
*1
彼が救ったユダヤ人の数は諸説ありますがはっきりしません。発給したビザの枚数は、番号が付され記録されているものだけでも2139枚あるそうですが、途中から作業効率化のため番号を記録しなかったので記録に残っていないものが数千枚あるとの説があります。また、一家族一枚のビザで良かったのでビザの発行枚数の数倍のユダヤ人が助かっているはずです。6000人という数字は幸子夫人の著書のタイトルに使われている数字です。いずれにせよスピルバーグの映画で有名なシンドラー(自分の工場で働いていた1,200人のユダヤ人を救ったとされています)の数倍の数であるのは間違いありません。余談ですが、同様に戦時中に多数のユダヤ人の命を救った人物として陸軍の樋口季一郎少将(当時)が知られています(彼は満州で5千から2万人のユダヤ人を救ったとされている)が、こちらは軍人ならなのか、A級戦犯の東条英機、松岡洋右が関係しているからなのかあまり喧伝されていません。
杉原千畝について調べたい方はこちらをどうぞ
“ひと”として”ビジネスマン“として“当然のこと”がさらっとできる人間になりたいですね。
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先日のこと。
人の名前を思い出そうとして思い出せない状況に陥りました(やっぱー年かなー)。あー、あいつ。杉、杉、杉田?、杉山?違うな。あ、杉原千畝!!と言うことで肝心の思い出そうとした人の名前は思い出さなかったんですが、なぜか杉原千畝のことを思い出してしまいました。そんな訳で(何がそんな訳やら)今回は杉原千畝さんです。図書館に行って「六千人の命のビザ」(杉原幸子著)を借りて久しぶりに読み返してみました(昔買った本は行方不明です。たぶんかみさんの実家にあるのかな?結構私の本がかみさんの実家の本棚に並んでいたりして)。
一時国会でも取り上げられましたし、TVドラマにもなったりしているので(最近は子供向けの偉人伝にも大体入っています)ご存知の方も多いかもしれませんが、第二次大戦中リトアニアの領事館に勤めていた際、外務省の命令に反してユダヤ人が亡命できるようにビザを発給。ナチス政権下のドイツによる迫害を受けていたおよそ6,000人*1にのぼるユダヤ人を救ったことで知られている方です。しかし戦後は外務省を辞めさせられ(公式にはこのビザ発給の件の責任を取らされたからでは無いということになっています)、職を転々とします。幸子夫人によると「本人はビザを発給することに対し責任を取らされることは覚悟していた様だ」とのことですが、やはり内心は辛いものがあったことは推測にたえません。ただし、その後彼のおかげで命を救われたユダヤ人たちの活動によりイスラエルから勲章を頂いたりエルサレムの丘に顕彰碑が建てられたりすることで彼の功績が国内でも認められ、生誕百周年に当たる2000年に、外務省は彼の業績をたたえる顕彰プレートを外交史料館に設置しています。その様な中で、彼に対する取材も増えていきますが、その中での言葉の一つがこれです。「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。 しかし 私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることはできなかった。 大したことをしたわけではない。 当然のことをしただけです。」
さて、彼の言う“当然のこと”とは“ひと”として“当然”のことだと思われます。“困っている人がいれば手助けをする””他人をだまさない”等、我々も“ひと”として当たり前のことは当たり前に出来るようになりたいものです。また、人はそれぞれ様々な顔があります。私ですと、会社では“上司”“部下”として、家では“夫”“父親”でしょうか。それぞれに行うべき“当然のこと”があります。皆さんもそうだと思います。さらに、仕事の場では”会社員“”ビジネスマン“あるいは”研究者”として行うべき“当然のこと”があります。それぞれの場面において、“当然のこと”がさらっとできる人間になりたいものですね。
*1
彼が救ったユダヤ人の数は諸説ありますがはっきりしません。発給したビザの枚数は、番号が付され記録されているものだけでも2139枚あるそうですが、途中から作業効率化のため番号を記録しなかったので記録に残っていないものが数千枚あるとの説があります。また、一家族一枚のビザで良かったのでビザの発行枚数の数倍のユダヤ人が助かっているはずです。6000人という数字は幸子夫人の著書のタイトルに使われている数字です。いずれにせよスピルバーグの映画で有名なシンドラー(自分の工場で働いていた1,200人のユダヤ人を救ったとされています)の数倍の数であるのは間違いありません。余談ですが、同様に戦時中に多数のユダヤ人の命を救った人物として陸軍の樋口季一郎少将(当時)が知られています(彼は満州で5千から2万人のユダヤ人を救ったとされている)が、こちらは軍人ならなのか、A級戦犯の東条英機、松岡洋右が関係しているからなのかあまり喧伝されていません。
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